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殺意は威圧に負かされる ページ11

グルッペンside


「どうした。逃げないのか」

gr「......」


こうした会話を"約半刻"。
俺の頭には銃口がむけられている、まさに"絶対絶命"と言ったところだろうか。

隣には縄でしばられている書記長、トントン。
見るからにボロボロだ。
チーノから連絡が入り、Aが暴走していると聴いたがまさか本当だったとは。


「アンタ、このまんま死ぬ気か」

gr「......さぁ、それはしらないが」

gr「お前は俺を殺すと断言してから一刻、この総統室に入って俺に銃口を突きつけてからもう半刻だぞ?」

「...それが、なんだ」

gr「もう半刻も経っているのにも関わらずその引き金はひかないのかと聴いているんだが」

「っ...」


やはり、以前の記憶が蘇り自発的に動いた訳では無かったか。
記憶の蘇りからの暴走に至るまでが早すぎるんだ。
大抵の人間は記憶の蘇りがあって半刻は戸惑う筈。
でもAは恐らく記憶が蘇ってすぐ何者かにそそのかされたのか何かしらあったのだろう。


tn「このッ...!」ギリッ

gr「トントン、やめておけ。結局また縄にかかるぞ」

tn「......」

gr「どうだ?A。引き金が引けない様なら俺が引いてあげようか」


そう言って彼女の銃に触れようとする。
すると、パンッ!!と音が鳴ると同時に俺の後ろの窓ガラスにヒビが入る音がした。
頬にはいつの間にかタラリと赤い液体が流れてくるのが分かる。

Aが、発砲した。


「ハァッ...ハァッ......!」

gr「おや...?どうした、A。やっと決心出来たか」

「......!」

gr「まぁ、決心も何も......Aはこの部屋(フィールド)に来た時点で罠に引っ掛かったんだぞ」

「...はッ?!」

gr「支配(ドミナシオン)


そう唱えるとAの体全体に絡み付いている紐状の魔力が浮き出る。


gr「感情や威圧を操ったりする以外にもこのように使えることは知らなかっただろう?A」


そうニチャリと笑うと彼女はとても嫌そうな、いつものように俺に向ける表情を浮かべた。

デッド オア デッド→←彼女を止めろ



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黒灰白有無%(プロフ) - 探してみようと思います!主人公達が幸せになることを再会できることを祈ってます!本当に楽しかったし面白かったです、とても長いコメントすいません失礼しました (2023年3月29日 4時) (レス) @page28 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます とても冷たく暖かいお話で感動しました最初からオチまで本当に面白かったです!特に個人的に記憶を消すというオチがお気に入りです、記憶を消したのはwrwr国だけでしょうか?それだけ気になりました 伏線もあるとのことなので (2023年3月29日 3時) (レス) @page28 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
とこ - 完結おめでとうございます!泣きました…wガチですwとりま、お疲れ様でした! (2022年9月5日 1時) (レス) @page28 id: 298c2b9bde (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - 初こめ失礼します完結したけどつづきがきになります!! (2022年3月26日 23時) (レス) @page28 id: 90fe7eceeb (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2021年11月10日 1時) (レス) @page28 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ravolii | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/michirubox9/  
作成日時:2021年9月14日 22時

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